福祉施設介護員に求められる「受容」

介護施設で福祉施設介護員として働いていると直面するのが「受容」に関する問題である。
世の中に様々な人がいるように、介護の現場でも色々な高齢者がいる。
常に福祉施設介護員へ感謝の気持ちを持って接してくれる高齢者もいれば、介助してもらって当たり前というように威圧的な高齢者もいるだろう。
感謝されるからこそがんばれる、と言うのは福祉施設介護員の正直な気持ちだろうが、利用者ごとに態度を変えるわけにはいかない。
加齢と共に怒りっぽくなるタイプの人がいるのは科学的にも言われていることではあるものの、福祉施設介護員が全てを受容するというのは至難の業である。
だからこうした問題が積み重なってストレスとなり辞めてしまう福祉施設介護員も珍しくない。
もし利用者が構って欲しくてわがままを言っているだけなのであれば、小まめに話しかけるだけでも随分違うだろう。
だが本当に福祉施設介護員を見下した上でのわがままであれば、職場全体で対処法を考えるべきだ。
ただ一度冷静になって、本当に利用者のことを理解しようとしているか、自分の心を振り返ることが大事である。
例えばいつも威圧的な態度の利用者が、急に体の調子が悪くて食事が自分で食べられないと言い出したときなどは、じっくりと話を聞くことを意識したい。
本当のことであれば、食事内容を変えてあげると利用者の気持ちが楽になり、福祉施設介護員への態度も和らぐ可能性がある。
福祉施設介護員は利用者の話しをしっかり傾聴し、気持ちやその人のことを理解することに努めたい。